ゴムローラーを使った姿勢介入方法

今回、骨と応力への介入から姿勢・動作を変化させるという実例方法を紹介します

今回はゴムローラーを使用します…

このゴムローラーは本来壁紙等を圧着させるために使う機材になります

骨に外力を加え動作に反映させる為のツールとして私は使用しています

初めて見る方は 「はじめての方に」「治療概念」を見ていただけると何が行われているかわかりやすいと思いますよ

 

ゴムローラーで脛骨の内側・外側に外力を加え動作を変えていきたいと思います

動画編集は苦手なので優しい気持ちで見てください!

 

★追記★

動画のタイトルを間違えたので修正します

皮下→皮膚上(皮下から出来るわけないですね・・・早速編集ミスですね)

すいません・・・

それではどうぞー!

 

動画はこちらをクリック

被験者は一般の方で知識もありません

動画前に介入による反応等の説明は行っていません

被験者の片足姿勢は介入により重心の取り方、上体の動かし方を変えていました

姿勢が変われば脳からの指令使用する筋足底等の感覚器に入る情報も変化します

現場での応用としては膝や股関節疾患に対する荷重ストレスの分散、動作のバリエーション向上、動作を介した筋力強化等に利用できます

今回はこの辺でー

 

 

骨が歪むその時、何が起きている?

骨に外力を加え身体反応を操作する技術とその理論背景で理解しなければならない現象があります。そう、それは・・・

 

ピエゾ効果

なんじゃそりゃ!?

簡単に解説します

骨の端二点を固定し中央に歪む外力を加えると凸面と凹面ができますよね

歪んだ凸面側(上の絵の骨の下側)にマイナスの電気、凹面側(骨の上側)にプラスの電気を帯びます 

骨にはそのような性質があります

この圧電効果をピエゾ効果と呼びます

これを応用した治療技術に超音波骨折治療機器なんかもあります

研究機材では加速度計は圧電効果を利用して計測されています

圧電効果を有した鉱物を利用し加速度が生じた時に起きる鉱物のひずみで加速度を計測しています

私も大学院での研究でお世話になりました

脱線したので話をもどしますね

 

私が発信する理論や技術はわからない事が多いのも事実です(その為研究もしなければと思っています)理論を裏付ける先人の知恵としてピエゾ効果は私にとって都合がよい

骨の変化はこれまでマクロ的な変化を指す事が多かったんです。骨密度なんてのも密度という見える形での変化が物差しとしています。そして変化に時間もかかる

骨の歪みってミクロで起きる現象だと思うんですよ 何が起きているのかわかりにくく、そして変化も瞬間で。。。この積み重ねでマクロな変化が起きているんだけどこの過程は証明しにくいんです

骨のピエゾ効果はミクロの現象で電位変化という瞬間の反応

あ、そうそうタイトルの答えは電位の変化が生じます

この電位の変化が生じると

そこにカルシウムイオンの移動が起きます

そして仮骨を形成する作用が始まります

 

私が行っているのは

骨に外力を加えミクロ(歪み・電位・時系列的)の変化を生じさせ

身体反応を操作

それを定着させるようにトレーニングをして

マクロ(構造的)の変化を生み身体反応が定着化する

と言えます

 

要はキッカケ作り定着化するまでの関わりをしていることになります

 

ピエゾ効果を知ったうえで治療理論を見ていただくと新しい気づきがあるかもしれませんね

 

「骨」と「応力」の治療技術の概要もクリックして確認してみてください

 

 

 

 

 

組織の硬さを味方にする

身体を動かす時に筋肉の硬さは怪我やパフォーマンスで悪影響になる事が多いですよね

硬さを味方にするとは!?    

柔軟性を求められる組織において硬さは伸張時組織の損傷を招いてしまいます。硬い箇所の周囲や硬い部位の面等お伝えしたい事はありますが今回は硬さの影響に関してお伝えしたいので割愛します。

組織的に・伸張する時には何とな~く下腿より柔らかい方がいいように思えますよね。

 

 

では身体動作において硬さとはどういうものなのでしょう?

まず硬い足場と柔らかい足場の地面に立った建物を見てください

どうなるでしょう??

 

 

 

 

 

 

それは難しい事はありません

傾きます!

 

 

 

 

では人間はどうなるでしょう!?

考えてみてください・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

健常の脳や感覚器がある方は不安定な場より安定な場に頼るような反応をすると思います

 

こと姿勢保持・動作において硬さとは支持性・安定性に貢献すると考えています。

それが過剰になると悪影響になりますが基本的にはこのように考えています。

身体内でも同様の事が起きています。極端な例でいうと変形した関節は硬く硬化しています。O脚が進むとよりO脚になるのは硬化した関節の内側面が支持性を上げて、リモデリングで内側関節面に適応するように変形していく為ではないでしょうか。これは悪い方の硬さの反応ですね。皆さんに分かりやすいと思い伝えました。

では健常な人の骨の硬さを考えてみても同様な反応が得られるのだろうか?

それは・・・

反応が得られます

 

 

介入方法は省略しますが骨の硬さを生むような介入を行うと身体も硬さを作った箇所で支えるように姿勢や動作が誘導されます。

 

この硬さに対する身体反応から動作を誘導し、姿勢・歩容の改善、荷重下での疼痛ストレスの軽減、変形ストレスの軽減をします。

骨の硬さを味方にするとはこういう事です。

 

ただ・・・骨に限ったことじゃないかなとも思うんです。悪とされた筋や靭帯の硬さ、それを解消し支えとなっていた部位の不安定性が増したというケースや動作が困難になったケースを経験するんです。硬さがあったから動作ができていた・・・なんてこともあります。

硬さを取り除く前になぜそこが支えになっているのかを解消してあげる事が大事と今では思います。

 

まとめ

<組織(骨以外の組織も含め)の硬さを味方にするとは>

  • 硬さは身体反応の支持性・安定性に貢献するという事
  • 骨の硬さを味方にする事で動作を引き出したり、疼痛・変形ストレスを回避できる事
  • 骨以外の組織も硬さを正しく理解することで恩恵を受けることができるという事