歪み(ひずみ)と歪み(ゆがみ)の使い分けと最近のアレコレ
骨を治療対象とする考えの中で歪み(ひずみ)は切り離せない単語です そしてゆがみとも呼びます。その違いは
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水を含む土が圧力で押し固められるように、海綿骨も外力で骨質の隙間の水分も移動が起きます↓↓↓↓↓↓
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jscm1975/14/2/14_2_49/_pdf/-char/ja
立石先生による解説での内容ですが、私が臨床上行っている技術や介入のベースとなり得る概念です。海綿骨を多孔質体と考え骨質(基礎の部分)と液成分(基礎の周囲にある空間と空間を満たしているもの)とに分けます。両者は外力から相互的に働いて荷重の伝達や分散を行っています。
皆さんは骨密度や骨強度というとあたかも骨質の事を調べているような気がしませんか?
私はそうは思っていません。
密度という言葉はある決まった枠の中での骨質がどのくらいの割合であるか・・・仮に骨密度が80%であれば残りの20%は?
骨質と「それ以外の何か」があって割合がある。つまり相手がいる事になります。
その「それ以外の何か」というのはどういったものなのか一つが間隙を満たす骨髄等の液成分です。
この液成分は骨と異なり形態を自由に変えられます。この自由度がある意味相互性の鍵でもあり、臨床での介入の即時効果を出すポイントではないかと考えています。
普段は骨質と骨髄が相互的に補い、外力への反発力を生んでいます。でも骨髄を移動させてから外力に反発をするとしましょう。どうなるでしょうか?
おそらく骨質と骨髄の比率が変化し伝播様式や速度、減衰性、反発力、異方性などなど反発力に変化が生じるでしょう。性質が異なる物質が共同して行っているので力学的な変化が生じるのは当然とも言えます。
さらに圧密現象により骨質にミクロなひずみが起きる事も結果として骨の強度の変化を生むことに繋がります。
介入により外力に対し反発力が変化する
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反発力が変化する事は伝わり方の強さ・方向・時間等が変化する
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伝わり方の変化は荷重応答に変化を生み
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動作へ影響を与える
理論ばかりでブラックボックスだらけではありますが私はこのように考え日頃より、様々な骨に外力を加え動作変化を記録してきました。規則性がある事は間違いありません。
先人の知恵を私たちが役立つものに変えていく事は重要ですよね。具体的な方法はまた記事にのせていきたいと思います!