組織の硬さを味方にする
身体を動かす時に筋肉の硬さは怪我やパフォーマンスで悪影響になる事が多いですよね。
硬さを味方にするとは!?
柔軟性を求められる組織において硬さは伸張時組織の損傷を招いてしまいます。硬い箇所の周囲や硬い部位の面等お伝えしたい事はありますが今回は硬さの影響に関してお伝えしたいので割愛します。
組織的に・伸張する時には何とな~く下腿より柔らかい方がいいように思えますよね。
では身体動作において硬さとはどういうものなのでしょう?
まず硬い足場と柔らかい足場の地面に立った建物を見てください
どうなるでしょう??
それは難しい事はありません
傾きます!
では人間はどうなるでしょう!?
考えてみてください・・・・
健常の脳や感覚器がある方は不安定な場より安定な場に頼るような反応をすると思います
こと姿勢保持・動作において硬さとは支持性・安定性に貢献すると考えています。
それが過剰になると悪影響になりますが基本的にはこのように考えています。
身体内でも同様の事が起きています。極端な例でいうと変形した関節は硬く硬化しています。O脚が進むとよりO脚になるのは硬化した関節の内側面が支持性を上げて、リモデリングで内側関節面に適応するように変形していく為ではないでしょうか。これは悪い方の硬さの反応ですね。皆さんに分かりやすいと思い伝えました。
では健常な人の骨の硬さを考えてみても同様な反応が得られるのだろうか?
それは・・・
反応が得られます
介入方法は省略しますが骨の硬さを生むような介入を行うと身体も硬さを作った箇所で支えるように姿勢や動作が誘導されます。
この硬さに対する身体反応から動作を誘導し、姿勢・歩容の改善、荷重下での疼痛ストレスの軽減、変形ストレスの軽減をします。
骨の硬さを味方にするとはこういう事です。
ただ・・・骨に限ったことじゃないかなとも思うんです。悪とされた筋や靭帯の硬さ、それを解消し支えとなっていた部位の不安定性が増したというケースや動作が困難になったケースを経験するんです。硬さがあったから動作ができていた・・・なんてこともあります。
硬さを取り除く前になぜそこが支えになっているのかを解消してあげる事が大事と今では思います。
まとめ
<組織(骨以外の組織も含め)の硬さを味方にするとは>
- 硬さは身体反応の支持性・安定性に貢献するという事
- 骨の硬さを味方にする事で動作を引き出したり、疼痛・変形ストレスを回避できる事
- 骨以外の組織も硬さを正しく理解することで恩恵を受けることができるという事