骨とは身体の支持・筋肉の付着部となる組織です。特徴上硬い組織として考えられますが決して剛体(変形しない組織)ではありません
強い力には骨折しますし、持続的な刺激には変形します。また環境によって強度を変化する組織です。状況や環境に依存している組織とも言えます
逆を返せば状況や環境を意図したとおりに操作すれば骨の本来持つ可能性を引き出すことが可能とも考えられます
この考えから私は外力を骨に加え動作や筋出力を操作できるのではないかと思い研究を始めました
現在この仮説から歩く・立ちあがる等の日常動作における痛みの軽減や動作のやりやすさ等改善を経験しております 驚くのはこの効果が即時的な場合が多いことです
そして規則性が見えてきた段階で計測機器を使用した研究も行いました。介入による歩容の変化、骨内の軟組織の即時的移動や介入効果等時間等データが取れました
現在わかっている事で「骨を治療対象にする」為の機序を説明します。
皮膚を介し骨に外力を加え骨質と骨髄等の軟組織に圧密現象を生じさせます。
①骨質には圧密により強度増加が見込まれ
②軟組織には組織の移動による骨質との荷重比重の変化が生じ、反力の変化が生じます。
その結果、荷重応答に変化が生じ動作に変化を起こす事となります。
動作観察から仮説を立て誘導したい方向や力が発揮しやすい方向へ骨へ外力を加えます すると動作が誘導されるという流れです
もちろんこれだけで治療が簡潔するわけではありません。動作を持続させるための筋のトレーニングや再学習等様々な要素を駆使して行く必要があります
あくまで「骨も治療対象になる」という事です
このことを知ることで治療の幅が広がり即時効果も出せるようになるでしょう
皆さんにもこのノウハウを知ってほしいと思い書いています
実際の治療方法などはブログや今後は勉強会等で実施していきたいと思います
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髙木健太